ポメラはもともとはビジネス用のちょっとしたメモ用途に開発されたものですが、最近ではどちらかというと小説家や物書きの人に支持されてるマシンになってきています。
西尾維新さんや、羽田圭介さん、最近では乃木坂の高山一実さんが使っていて話題です。オカヤイヅミさんのマンガ『ものするひと』にもポメラが登場しています。
2019年現在、発売されているポメラにはDM200とDM30の2機種があります。
どちらの機種も文章を打つことに特化しているのにはかわりませんが、DM200は超小型のノートパソコンのような感じです。wifiが標準装備されているので、作った文書を簡単にクラウドにアップロードできます。iphoneやmacユーザー限定ですが、ポメラとiphone、マック双方向にテキストを編集できる機能もあります。乾電池ではなくバッテリーを搭載したためatokの変換能力も非常に高いものになっています。
ただ、DM200は機能が大幅に強化された分、価格も大幅に上がっています。乾電池をやめてバッテリーへの変更に不満があるのも事実です。DM100からの買い換えを検討していた人が、バッテリー搭載が原因でDM200への乗り換えを躊躇した声をかなりよく聞きます。この値段だったらネットにつながない前提でノートパソコンを使った方がいいという人もいます。
この声を聞いてなのかどうなのかわからないですが、DM200の発売から2年後に突如として登場したのがDM30です。
6インチの電子ペーパーディスプレイ搭載で、キーボードが左右折り畳み式のポメラです。DM100と同じ単3電池2本の乾電池駆動で、csvも扱えます。ディスプレイにライトが搭載されていないので、明るさ調整はできませんが、アマゾンのキンドルにも使われている電子ペーパーで非常に視認性がよく、紙の本が読める明るさがあれば使用に差し支えがありません。
キーボードが左右の折り畳み式になったのを除けば、電池駆動、csvが扱える点から考えてもDM30はDM100の後継機の位置づけに見えなくもありません。
DM30の唯一のネックは電子ペーパーゆえの表示の遅延です。
タイピングのスピードによりますが、打鍵と表示に若干のタイムラグを感じる人もいます。
ただ、速記のような常にフルスピードでキーボードを打つ用途で使用しない限り、そこまで致命的な弱点ではありません。
残像に関してもF12ボタンを押せば画面がリフレッシュされますし、キンドルやkoboなどのE-ink端末で電子書籍を読んでいる人は気にならないレベルです。
そんなDM30ですが、発売当初こそDM200と同じ位の値段で販売されていてなかなか手が出なかったのですが、ここに来て20000円を切る価格にまでこなれてきました。これはDM100の最終価格と同じです。高性能のDM200に興味があるけど、グレア液晶でバッテリーだからなと思っていた人もこの値段のDM30なら手が伸ばしやすいのではないでしょうか。
この値段にまで下がると、逆に中古の方が高いくらいです。
ポメラDM100は画面に使う液晶が在庫の関係で調達できなくなって販売が終了しました。しかももともと縦用の液晶を横にして使っています。
これに対してDM30はe-ink社のディスプレイです。6インチは汎用的なサイズでkindleにもkoboなどの電子ブックリーダーにも多く使われているので、安定供給が続きそうです。
ただ、売れなければ当然DM30自体の生産が打ち切られます。
10000円に値段が下がることはないと思うので、今の価格が最安値に近いと考えられます。
DM30はwifiを搭載していないので、スタンドアローンで使用できます。勝手にネットにアップされないので、小説を書くのにもいいですし、日記を書くのにも優れています。txt形式なので、10年後、20年後のパソコンでも読み出すことができます。データは本体もしくはSDカードに保存できます。ポメラの画面にQRコードを表示させて、スマホに読み込ませる形でデータを取り込むこともできます。
DM30の純正ケースですが、高い割にあまり評判がよくありません。
それに対してこちらのケースは価格も安く色も選べてコスパがいいです。
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